こんにちは、訪問看護師のかなつです。
今日は少し、看護師としての自分自身の体験をお話ししたいと思います。
突然ですが、私はある日——
アキレス腱を断裂しました。
看護師歴20年、現在は訪問看護のパート勤務。
そんな私が初めて“ケアされる立場”になったとき、何を感じ、どう過ごし、何に気づいたのか──
このブログでは、その体験を綴っていきます。
保存療法の経過
治療は、保存療法を選びました。
最初は4週間ギプス生活でした。
ギプスから装具に切り替わるまで、**「こんなに移動が大変なんだ」**というのを、身をもって体験しました。
特に衝撃だったのが、**「松葉杖で脇があざだらけになった」**こと。
そのときに「これはムリ!」となって、** iWALK3.0 (ハンズフリー松葉杖)**を購入しました。

さらに、大阪万博に行く際には人生初の車椅子レンタルも体験。
人混みに入るときの怖さ、不安、視界の低さ…。
今まで看護師として**「押す側」だった私が、「押される側」になった瞬間でした。
看護師が働けなくなると、こうなる
🚫 収入ゼロの現実
私の場合、扶養内のパート勤務。
アキレス腱を切ってから、完全に収入が止まりました。
✔ 病棟勤務なら軽作業ができたかもしれない
✔ 事務作業を申し出たこともあった
でも職場からは「無理しなくていいですよ」と言われ、そのままお休みへ。
私の通勤手段は自転車だったので、片足ギプスでは通勤自体が厳しかったというのもあります。
休業中に使える制度は?
制度名 | 内容 | 私は対象? |
---|---|---|
傷病手当金 | 健康保険加入者が病気・ケガで休んだ際に給料の約2/3が支給 | ❌ 扶養内のため対象外 |
労災 | 通勤・仕事中のケガに対する医療費・休業補償 | ❌ プライベートでのケガ |
医療保険 | 入院・手術などで給付金が出る保険 | ❌ 通院・保存療法は対象外 |
高額療養費制度 | 医療費が高額になったときの自己負担軽減 | ❌ 今回は対象外金額 |
制度の存在は知っていても、「いざ」という時に対象外だと、とても不安になりました。
「こんなときどうすれば?」と、しっかりと準備しておけばよかったです。
ケアする側から、ケアされる側になって
今回の経験で強く感じたのは、
「支える人」も、いつか支えられる立場になるということです。
自分ができなくなって初めて、「看護って、移動って、こんなに負担なんだ」と実感できました。
患者さんの気持ちが、少しだけ理解できた気がします。
そして、訪問看護という仕事の特性にも改めて気づきました。
-
自転車での移動が必須
-
両手が自由でないと介助ができない
-
体が動かないと「仕事がゼロ」になる
肉体労働としての限界を感じつつ、
これからどう働くか、真剣に考えるきっかけになりました。
これからの働き方をどう考えている?
今後については、まだ明確な答えが出ていません。
- もう一度現場に戻るのか
- 働き方を変えるのか
- 在宅でできる仕事をつくっていくのか
少しずつ、選択肢を広げながら考えていこうと思います。
YouTubeでも発信を始めました
この内容は、YouTubeでもお話ししています。
動画ではもう少しラフに話していますので、よかったら見てみてください!
最後に
今回の怪我を通じて、
「もしものとき」の制度・お金・働き方についても見直すことができました。
誰かの役に立てばうれしいです。
同じように働けなくなって不安な方へ、「あなただけじゃないよ」と伝えたい。
ここまで読んでくださってありがとうございました!
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